今までカメラはずっとコンパクトデジカメを使ってきた。
最後に買ったのはこのOLYMPUS μ TOUGH-8000で、防水性・耐衝撃性やUSB経由の充電が可能ということで買ったものだった。・・・のだが、確かに大雑把に扱えるのはいいものの、なにかと不満要素があって正直今ではこのカメラで写真を撮りたいという気が出なくなってしまった。
そこでいろいろ考えた。
そして気付いた。そもそも今までカメラというものに対する基本的な部分の理解がまったく足りていなかったということに。
デジカメを初めて買って10年近くは経つだろうに、本当に今まで何も考えてなかったんだなぁと思う。基本オート撮影、たまに夜景を撮る時は適当にシャッタースピードだけ長くして撮影、逆光だったり薄暗い場所だったりしてうまく撮れないときは「まぁしょうがないか」と半分あきらめモード。
そんな状況を今こそ打破しようと、デジカメについて改めて基礎から勉強してみることにした。
ここは難しい概念をできるだけ排除しながらも、基本的な事柄を順序良く解説しているので、非常にわかりやすいと感じた。最初から順番に読んでいけば基本的な概念をおおよそ理解することができるはずだ。

ありがちな選び方

それらの情報と過去の自分の経験を元に、デジカメ選びの失敗点を考えてみた。
ちなみに過去の自分はデジカメを選ぶときにだいたいこんな感じの考えを持っていた。
  1. 画素が多い!きれいな写真が撮れるはず!
  2. ○倍ズーム!これで遠くのものもばっちり!
  3. 同じ画素数、同じズームの範囲なら大きな一眼レフを買う意味はないよね!
  4. 防水!防塵!対衝撃!頑丈で水中撮影もお手軽!水陸両用とか完璧すぎる!
自分もそうだ、もしくはそうだったと感じる人も多いのではないだろうか。むしろそうあって欲しい。そうじゃないと自分がすごく悲しくなってしまうからである。

画素に対する誤解

そもそも「画素が多い=画質が高い」という考えが間違いだった。完全な間違いというわけではないが、誤解が多かったというべきか。
細かいことはリンク先の解説を読んでもらいたいが、実際に画質に影響する要素としては画素数以外にも撮像素子(デジカメのフィルムにあたる部分)の面積、撮像素子の性能、撮像素子から得た光情報を画像情報に変換する役割を持つ画像エンジンの性能、レンズの性能などなど、知らない要素が盛りだくさん。
特に撮像素子の面積の違いはかなり衝撃的だった。一般的なコンパクトデジカメの撮像素子面積は一般的な一眼レフデジカメに比べて8.6%、35mmフィルムと同じフルサイズの上級一眼レフデジカメに比べてわずか3.3%しかない。30分の1だ。大きさにして小指の爪の半分程度しかない(個人差あり)模様。
同じ画素数でも、撮像素子の面積が大きいほうがより高画質で撮影できる。また、ISO感度を上げたときに出るノイズも撮像素子が大きい方がより少なくなるということらしい。それ以外にも焦点距離と撮影範囲の関係にも影響してくる。
むしろ撮像素子の面積が変わらないのに画素数だけが増えると、1画素あたりの精度が低くなって逆に画質が悪くなる可能性すらあるということだ。つまり画素数が多ければ多いほどいいということではなく、撮像素子の面積に対して無理の無いバランスの画素数が理想的だということか。その「無理の無いバランス」がいかほどのものかまではわからないが。
こういったことを考えると、メーカーCMなんかで「○メガピクセルの高画質」という画素数だけを前面に押し出している点には疑問を感じないこともない。そのCMや店頭の宣伝に釣られて買ってしまった自分も自分ではあるが・・・。
ちなみにこの撮像素子の面積や画素数にに関してはメーカーや機種によってさまざまなので、実際に選ぶ際は対象機種の仕様を確認する必要がある。

ズーム率に関する誤解

CMや店頭表示では多くの場合「○倍ズーム」という表現がされている。
「こっちのカメラは3倍でこっちは4倍か・・・なら4倍の方がよりズームできるはず」
なんて漠然と比べていたが、そもそも1倍の基準って何だ?という根本的なことを考えていなかった。なんとなく同じ倍率なら同じサイズの写真が出来上がるんじゃないかと思っていた。
結論から言えば、これらの「○倍ズーム」という表現は「そのカメラが撮影できるもっとも広い範囲を基準として何倍までズームが可能か」ということになるか。そしてその撮影可能な範囲は主にレンズと撮像素子の面積で決まるようだ。
ここの説明が非常にわかりやすい。
より明確にズームの範囲を知るためには「焦点距離24mm~105mm」というように焦点距離の範囲で理解するべきだと知った。
とはいえこの焦点距離がまたやっかいで、焦点距離を表す数字が同じだからといって同じ範囲を写せるわけではないということだ。最終的な撮影範囲は焦点距離に加えて撮像素子の面積が影響するので、同じ焦点距離でも撮像素子の面積が広い方がより広い範囲を撮影できる。コンパクトデジカメは撮像素子が非常に小さいので焦点距離が短くても実際に撮影できる範囲は意外と狭くなってしまう。
そこで助けになるのが、大抵の場合併記されている35mm版換算の焦点距離。この数字が同じになって、初めてそこで同じ範囲の撮影が可能だと判断できる。
この焦点距離の見方がわかってきたおかげで、またひとつカメラ選びが楽しくなった。

防水デジカメは本当に便利なのか

アウトドアで使うことを考えてこの点に注目した人は多いと思う。一般的なカメラは非常にデリケートな代物なので、その点ある程度大雑把に扱えたり、水没の心配なく水に突っ込めるというのは非常に魅力的だ。
しかし実際に使っていると予想外の困った点が出てきた。
水陸両用とは言うが、水中撮影をした後にそのまま陸上で撮影すると不都合があるという点。いくらカメラ自体が水没して壊れないとはいえ、レンズが濡れることは避けられない。またその水滴と一緒に水中の細かいごみがレンズについたり、空気中の細かい塵が濡れたレンズにくっつきやすくなったりする。
そのせいで一度水中撮影を行うと、真水できれいに洗い流して水分をしっかり拭き取ってからでないと陸上できれいな写真を撮影することができない。どうしても水滴やごみが写り込んでしまうからだ。特に海水中で使った後に洗わないまま陸上で使っていると、水分が蒸発した結果レンズ表面に海水中の塩分が白く結晶化してしまうので、レンズを傷つける可能性も出てくる。
結局水中で使う場合は水中専用となってしまう感じだった。すぐ近くに水道があるような状況ならまた別だろうけど、なかなかそういった場面は無いものだ。

ハウジングはどうだろう

ちょっと話はずれるが、水中撮影に関連して、少しハウジングについて考えてみる。
ハウジングっていうのはカメラで水中撮影を行うために使う、完全防水のケースのことだ。防水ではないカメラに対して使うものもあれば、もともと防水のカメラに装着して、より深い深度で使えるようにするためのものもある。
例えばCANONのデジカメのPowerShot G1X。
これにはCANONから純正のものが出ている。
荷物は増えるしお手軽感は無くなるが、1台のカメラで水中撮影と陸上撮影を安心して使い分けることができそうだ。

フォーカス速度

話を戻して。
買うときはまったく考えもしなかったことだが、今使っているμ TOUGH-8000は微妙にオートフォーカスに時間がかかる。CANONの店頭展示されている一眼レフを触って気付いたが、一眼レフだからなのかCANONだからなのかわからないが、やたらとフォーカスが合うのが早い。
それに気付いてから、同じ場面でいくつか構図を変えて取りたい場合なんかに微妙なストレスを感じるようになってしまった。

絞り

シャッタースピードやズームに比べて、絞りというのはちょっと理解するのが大変だ。今でもまだしっかりと理解できたというわけではない。
しかしカメラの仕組みを知れば知るほど、絞りの持つ役割の重要性もわかってくる。これを理解するだけでなく使いこなすことができるようになれば、ひとつもふたつも階段を上ることができるはずだ。

各種設定の変更手段

例えばISO感度、シャッタースピード、ホワイトバランスなんかの各種設定は、コンパクトデジカメではすべてメニュー画面から設定するのが一般的だ。これは本体サイズなんかを考えれば当たり前とも言える。
対して一眼レフでは機種にもよるが、各種設定のための専用のボタンやらが付属しているものも多い。これはこまめに設定を変えながら撮影するのに適している。
コンパクトデジカメを使っていると、こういった設定を変えるのがそもそも非常にめんどくさいのでオートに頼りがちになってしまう。よりよい写真を撮りたいと思った時に、これは地味に大きな障害だった。

結論?

やたらと長くなってしまったが、こうして改めて勉強してみるとカメラを見る目が変わってくる。
今までは手軽さを重視しすぎていて写真そのものの完成度を軽視していた。そしてそれらを両立できるカメラは無いと考えた方がいい。そうすると何を一番重視したいかという点に目を向ける必要が出てくる。
  • とにかく手軽に扱えるものがほしい
  • 夜景や星空の撮影をメインに使いたい
  • 風景写真を撮りたい
  • 動物の写真を撮りたい
  • ミクロの世界の写真を撮りたい
などなど・・・。
そしてそれを元にカメラのどの部分を優先的に見るかを考えていく。
後は値段と相談かなぁ。
今のところ、陸上用と水中用でカメラを分けるのがやはりベストではないかと考え中だ。
水中用としては上で紹介したCANONのG1Xを始めとするPowerShotシリーズからハウジングの出ているものを探して、あとは値段と性能のバランスを見て決めるつもり。
陸上用としてはやはり一眼レフが欲しいなぁと。
このあたりを手に入れられるなら理想的だけど、ちょっと値段が素敵なんだよなぁ。まずは先立つものが必要だけど、いつかは欲しい・・・。
この5D用のハウジングを買って1台で水陸両用にするというのも考えたりもしたが、今のところは却下の方向だ。まず、上級機種のハウジングは恐ろしく高い。メーカー純正のものは出ていないのでサードパーティ製のものを買うことになるわけだが、だいたい20万円以上はする模様だ。プロダイバーでも無い限り、そこまで金を出してまで買うものではないだろう。
何より万が一のことがあったらいろいろ怖いことになるという理由もある。ロックを閉め忘れてうっかり本体が水没・・・なんてことになれば修理や買い替えにとんでもない金額がかかる。
そこまでのリスクを負ってまで使いたいものではない。
とまぁ延々と妄想ばかりは広がるんだがな・・・。
他にも欲しいもの多すぎて優先順位に悩む。
気にせず全部買えるほどの金が欲しいですよ。

コメント

2012-04-23 18:35:15
某MP
優先順位に悩む。 まで読んだ(*´ω`*)

よく分からないので3行でお願いします(*´ω`*)
2012-04-23 18:57:33
ユウ
我ながら無駄にだらだら書いてしまったと反省している。
そう思ってどこまで読んだのか見てみた。
あと1行がんばろうZE☆
2012-04-24 00:47:53
くま
デジカメのCMだと画素数とか数字でウリを説明してるけど、
大事なのは何を撮りたいか、どんな使い方をしたいか。
あれもこれもと欲張ると値段が高く付くから財布と相談しよう。

( 'ヮ')ノ|Ξ| できたよー
2012-04-24 17:15:28
ユウ
完璧です隊長。

「何を撮りたいか」ってのはみんなあるんだろうけど、「それを撮るのに十分なカメラはどれなのか」を判断できるようになるともっと楽しくなるよ、って話ですよ。

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